「枠」という考え方 ボーマンダとガブリアス、そしてゲンガー 

私は対戦を始めたのがプラチナあたりから(ガチ対戦はもっと後で、HGSS発売後)で、当時のことをなんでもよく知っているというわけではないのですが、記憶に残っていることを少しだけ書いてみます。

 

4世代シングルのボーマンダというと同じドラゴンタイプのガブリアスと比較して人気がなかったという説明をたびたび目にします。もちろんそういった見方をしたプレイヤーもいたのだと思います。

しかし、バトレボ環境におけるいわゆる結論パ(メタグロスガブリアスバンギラス、サンダー、スイクンボーマンダ)、オフライン環境における桂馬パ(メタグロスガブリアスミロカロスカビゴンヘラクロスボーマンダ)のようにボーマンダガブリアスは普通に同時採用されていたポケモンと認識しています。

どちらかというと、ボーマンダは、結論パでも桂馬パでも、ゲンガーに取って代わられてしまったポケモンという印象があります。

特に結論パの場合、ボーマンダとゲンガーの共通点として、ヘラクロスインファイトメガホーンを半減以下にできるという性質があって、

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物
ゲンガー 目覚めるパワー(飛行) 身代わり 鬼火 催眠術 黒いヘドロ

といった構成のゲンガーが採用されていたと記憶しています。

ヘラクロスを迅速に処理する目覚めるパワー(飛行)が採用されていますが、現在の環境ではヘラクロスの数が大きく減少しており、あまり採用されない技です。

黒いヘドロを持ったゲンガー自体はよく見かけて、

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物
ゲンガー シャドーボール 気合玉 身代わり 催眠術 黒いヘドロ

がより一般的な構成かと思います。

 

何が言いたかったかというと、タイプ相性の補完は確かに大事ですが、タイプが同じだからといって安易に「ドラゴン枠」と考えてしまうとパーティ構築の可能性を狭めてしまうことに繋がるのではないかということです。特に4世代シングルでは持ち物によって対応範囲も大きく変わるので、1匹のポケモンを1つの枠だけにあてはめるのも難しいということもあります。

ここまで書いた内容は「ボーマンダガブリアスの枠ではなく、いかなる構成であってもゲンガーの枠」と決めつけたかったわけではなく、ボーマンダとゲンガーを同時採用しているパーティも見たことがあるので、あまり「枠」という概念に囚われすぎないようにしていきたい、といったところです。